現当主クリストフ ルミエ氏の祖父にあたるジョルジュ ルミエ氏によって設立されたこのドメーヌは、1945年から所有者元詰でワインを造り始めました。その後、クリストフ氏の父であるジャン マリー氏が1961年にドメーヌを引き継ぎ、コルトン シャルルマーニュやミュジニーなど、徐々に所有畑を増やしていきました。そして1981年にクリストフ氏がドメーヌに加わりました。クリストフ氏はそれぞれの葡萄畑のテロワールを表現することを心掛けて、ワイン造りを行っています。
現在、ドメーヌでは約12haの畑を所有しています。葡萄の木の仕立ては片翼ギュイヨ方式で除草剤や化学肥料などは使わない減農薬農法を取り入れています。1株につき8房に制限して葡萄の質を高め、除葉をしっかりして畑の風通しを良くし、葡萄の腐敗を防ぐことに注意しています。また、収穫時期についてもあまり葡萄を成熟させずにある程度フレッシュさとミネラル感が残るように心掛けています。
収穫は全て手摘みで行われ、選別は畑と醸造所とで2度行います。特に醸造所での選別は厳しく行い、健康状態と成熟具合の良い葡萄のみ残します。除梗の割合はヴィンテージとアペラシオンによって違いますが、葡萄の梗はワインにミネラル感を与えるため、酸味の軽いシャンボール ミュジニーのワインの味わいを補完してくれるので、概ね70%ほどに留めます。また、梗はワインが若いうちはフレッシュさを与え、熟成にしたがってそれが複雑さに変わるので、除梗をする際は葡萄果汁と梗とのバランスを重要視しています。そして葡萄はコンクリートタンク(アペラシオンによってはステンレスタンク)に移され、約11℃で低温浸漬を10日間ほど行います。そして1日2回櫂入れ及び液循環を行いつつ、約2週間かけて自然酵母でアルコール醗酵が行われます。その後、空圧式圧搾機でプレスしてワインは樽へ移されます。新樽率はアペラシオンごとに違い、15~40%程で16ヵ月ほど熟成させます。白ワイン以外はコラージュ、フィルター共に行いません。
当ドメーヌは世界的にも非常に人気が高く、アメリカでは当ドメーヌのラベルを偽造して別のワインに貼って販売されるという事件も起き、クリストフ氏も裁判で証言をするためにニューヨークまで行きました。そこで、2012年ヴィンテージからドメーヌからどの取引先に出荷されたかを判別できるようにタグを付けて管理するようになりました。

Wine List

  • ロゼ
  • オレンジ
  • その他

MUSIGNY GRAND CRU

ミュジニー グラン クリュ

ピノ ノワール種100%。ミュジニーの区画の中でも丘の上部に位置し、東向きの粘土石灰質土壌の畑には樹齢70年以上の古木が植えられています。ミュジニーの収穫には熟練の収穫人のみが担当し、選別も非常に厳しく行われます。アルコール醗酵には専用の小型ステンレスタンクを使用、熟成は50%ほどの新樽率(ヴィンテージによっては新樽を使いません)で16ヵ月行われます。僅か0.1haの広さから取れる葡萄で毎年約340本ほどしか生産されず、2012年ヴィンテージは300本に届かなかったほど生産量が限られています。気品があり、色々な要素が感じられて当主のクリストフ氏ですら年に数えるほどしか口に出来ないという希少なワインです。

BONNES-MARES GRAND CRU

ボンヌ マール グラン クリュ

ピノ ノワール種100%。葡萄の木の樹齢は約40年、東向きの傾斜のある区画で眼下に当家単独所有の「モレ サン ドニ 1級 クロ ド ラ ビュシエール」の畑を望みます。所有畑の広さは約1.5haで固い岩盤の上で石と粘土が混ざった粘土質土壌の赤土区画と貝の化石を多く含む泥灰質土壌の白土区画があります。赤土区画は酸味と果実味が豊かで赤い果実のニュアンスやリッチさを表現し、白土区画は白い花の繊細さやミネラル感、スパイシーさなどを表現します。これらをを別々に醸造してからアサンブラージュをして両方の特徴をバランスよく表現できるように仕上げています。新樽率は30~45%で16ヵ月間樽熟されます。モレ サン ドニの力強さとシャンボール ミュジニーの繊細さを併せ持つワインです。

MOREY-SAINT-DENIS 1ER CRU CLOS DE LA BUSSIÈRE

モレ サン ドニ プルミエ クリュ クロ ド ラ ビュシエール

ピノ ノワール種100%。この区画は当ドメーヌが単独所有する区画。その昔はシトー派の修道院が所有していた区画で彼らによって区画名にも入っているClos(クロ)=壁が建てられました。葡萄の木の平均樹齢は約35年で畑の面積は約2.6ha、ドーム状に膨らみのある畑で土壌は鉄分を多く含んだ赤土粘土質になります。新樽率約25%で16ヵ月間樽熟したワインは果実味がしっかりしていて力強く、野性的なイメージで早いうちは比較的タニックですが1年もすると滑らかな味わいに変化します。

CHAMBOLLE-MUSIGNY 1ER CRU AMOUREUSES

シャンボール ミュジニー プルミエ クリュ アムルーズ

ピノ ノワール種100%。葡萄の木の平均樹齢は約40年、畑の面積は約0.4haで土壌は岩質で小石が多く、表層を薄い粘土で覆われている非常に痩せている土地です。その為、葡萄の根は栄養分を求めて地中深くまで伸びており、そこから葡萄に様々な要素を与えています。ミネラルの鉱物的な香りと凝縮した葡萄の果実味、痩せた土壌から生み出される意外な繊細さと余韻の長さは1級には留まらないほどの潜在能力を秘めています。膨らみとなめらかさ、フローラルで柔らかくタンニンがシルキーなのがアムルーズの特徴です。

CHAMBOLLE-MUSIGNY 1ER CRU LES CRAS

シャンボール ミュジニー プルミエ クリュ レ クラ

ピノ ノワール種100%。畑の広さは約1.7haで土壌は白土の泥土土壌です。東向きでやや斜面の畑では葡萄の実も種も花梗も良く熟します。その為、年によって差はありますが、除梗は70%程度に留めて良質のタンニンを花梗から得るようにしています。舌触りがシルクのように滑らかで口当たりが優しく、上記の「MOREY-SAINT-DENIS 1ER CRU CLOS DE LA BUSSIÈRE」ほどタニックではなくミネラルの塩気を感じるのがこのワインの特徴。クリストフ氏が1番好きなワインでもあります。

CHAMBOLLE MUSIGNY 1ER CRU LES COMBOTTES

シャンボール ミュジニー プルミエ クリュ レ コンボット

ピノ ノワール種100%。畑の広さは約0.3haで石の多い粘土質土壌です。区画名「Les Combottes(レ コンボット)」はフランス語で「渓谷」という意味の「Combe(コンブ)」から来ており、文字通り谷の出口近くにある区画。谷を抜けて吹く涼しい風の影響でミネラル豊かで軽やかな、果実味と酸味、タンニンがとても繊細な味わいになる特徴があります。

CHAMBOLLE-MUSIGNY

シャンボール ミュジニー

ピノ ノワール種100%。畑の広さは約3.7haで「Les Clos de l`Orme(レ クロ ド ロルム)」、 「Les Pas de Chat(レ パ ド シャ)」などいくつかの区画に畑があり、さらに1級の「Les Fuées(レ フュエ)」を格下げして混ぜています。醸造も土壌や日照条件などでキュヴェを分けて行われます。色合いが美しく、果実味と酸、タンニンのバランスも良くてシャンボール ミュジニー特有のエレガントでチャーミングなキャラクターをしっかり表現しているワインです。

BOURGOGNE ROUGE

ブルゴーニュ ルージュ

ピノ ノワール種100%。国道沿いの「Les Maladières(レ マラディエール)」という区画に畑があり、葡萄の樹齢は平均35年になりますが、気候条件があまり良くなかった畑を売却してしまった為に約0.4haほどの広さしかありません。また、樹齢の若いシャンボール ヴィラージュの葡萄も混ぜられることがあります。果実味豊かで酸もあり、バランスよく仕上げられるワインです。余韻も長く凝縮感もしっかりあってブルゴーニュ ルージュとは思えないほどの資質を秘めています。

CORTON-CHARLEMAGNE GRAND CRU

コルトン シャルルマーニュ グラン クリュ

シャルドネ種100%。畑の面積は約0.2haでコルトンの丘の西側に位置する粘土質の多い区画から果実味の凝縮した葡萄が取れます。圧搾した後に低温で澱引きをして不純物を取り除き、225ℓの樽でアルコール醗酵が行われます。キレのある酸味、肉厚でミネラルと果実味が豊かな飲み応えのあるワインです。2004年から樽熟期間を短くしてよりフレッシュさを出すように造り方を変えています。

Qualité

生産者の想いに応える徹底した品質管理

定温コントロールされたコンテナーでの海上輸送、定温ワイン専用倉庫での検品、保管等、徹底した品質管理を行なっています。

生産者の蔵で飲むワインは、銘柄やヴィンテージを問わずとても新鮮な味わいです。銘柄や生産者も大切ですが、ワインの鮮度を左右する取扱いも重要です。

買付けからお届けまで

私たちの2つのこだわり

私たちのこだわり

徹底した品質管理

生産者との信頼関係