現当主であるエマニュエル レイノ氏は現在3つのシャトーを運営しています。1880年にエマニュエル氏の曾祖父が葡萄栽培を始めたところからスタートしたこのシャトーは、1920年には瓶詰を始めてシャトーのワインとして売り出すようになりました。その後、レイノ家はシャトー デ トゥール、シャトー ド フォンサレットを購入してワイン造りの幅を広げ、現在では合計約60haの葡萄畑を所有しています。シャトー デ トゥールはエマニュエル氏の父から、シャトー ライヤスとシャトー ド フォンサレットは叔父のジャック レイノ氏から引き継いで運営しています。
シャトー ライヤスはシャトーヌフ デュ パプの町から車で10分ほどの所にあり、農道を奥深くまで進んだ所に醸造所が建てられています。醸造所内は薄暗く、2階への木製の階段は崩れかけており、何十年も使い続けている樽が並んでいます。約10haの葡萄畑は人里離れた森の中に位置し、御当地名物の大きな円礫が見当たらない痩せた砂地で育つ葡萄からはとても繊細な味わいのワインが出来上がります。白葡萄はグルナッシュ ブラン種とクレレット種、黒葡萄はグルナッシュ種が植えられています。畑の周りはたくさんの森に囲まれており寒暖の差が激しいので、葡萄はとてもゆっくり成熟します。そのため周囲の生産者よりも収穫時期が3週間も遅くなります。
シャトー ド フォンサレットはオランジュの町の北のラグランド パレオル村にあり、約10haの畑に植えられている葡萄品種は白はグルナッシュ ブラン種、クレレット種、マルサンヌ種、赤はグルナッシュ種、サンソー種、シラー種で、ワイン造りはシャトー ライヤスの醸造所で行われます。フォンサレットに植えられているシラー種はエルミタージュのドメーヌ ジャン ルイ シャヴから、現当主ジャン ルイ シャヴ氏の祖父の時代に譲渡されたものです。
Wine List
- ●赤
- ●白
- ●ロゼ
- ●オレンジ
- ●その他
CHÂTEAUNEUF-DU-PAPE ROUGE [CHÂTEAU RAYAS]
シャトーヌフ デュ パプ ルージュ [シャトー ライヤス]
グルナッシュ種100%。ワインに力強さや骨格を与える小石が多くて日当たりの良い畑、オイリーさとスパイシーさを与える砂質と粘土質が混ざって古木の多い畑、繊細さや複雑さを与えるグルナッシュと相性の良い砂質の畑の3つがあり、それぞれ別々に醸造されて最終的にアサンブラージュされます。野性的な味わいながらも繊細さを損なわず、威風堂々とした、正に教皇のごとき風格を持つワインです。
CHÂTEAUNEUF-DU-PAPE BLANC [CHÂTEAU RAYAS]
シャトーヌフ デュ パプ ブラン [シャトー ライヤス]
グルナッシュ ブラン種50%、クレレット種50%。ワインに余計な化粧をさせないように樽は一切使わずステンレスタンク又は琺瑯タンクのみで醸造します。グルナッシュ ブランの繊細なフルーティさ、クレレットのオイリーな肉厚さがお互いを引き立て合っています。
CHÂTEAUNEUF-DU-PAPE ROUGE [PIGNAN]
シャトーヌフ デュ パプ ルージュ [ピニャン]
グルナッシュ種100%。シャトーヌフ デュ パプに所有する区画の中で最も北に位置し、砂質ではなく粘土と丸石で形成される一般的なシャトーヌフの土壌に近い畑です。甘くスパイシーな香り、エレガントな酸味と果実味、しっかりした骨格があり口当たりは固いですが奥行きが深く素晴らしい余韻があるワインです。
CÔTES DU RHÔNE <SYRAH> [CHÂTEAU DE FONSALETTE]
コート デュ ローヌ <シラー> [シャトー ド フォンサレット]
シラー種100%。道を1本隔てたところに小石混じりの粘土質土壌の畑と砂質土壌の畑があり、粘土質土壌は力強さとスパイシーさを、砂質土壌は繊細さとオイリーさを表現します。収穫量が少ないヴィンテージは混ぜて醸造しますが、基本的には土壌の違いで2つのキュヴェに分けて醸造してからアサンブラージュします。色調がとても綺麗で、深みのあるスパイシーな味わいです。
CÔTES DU RHÔNE ROUGE [CHÂTEAU DE FONSALETTE]
コート デュ ローヌ ルージュ [シャトー ド フォンサレット]
グルナッシュ種50%、サンソー種35%、シラー種15%。葡萄品種ごとに別々に醸造して瓶詰前にアサンブラージュします。豊かな果実味と酸味、ストラクチャーがあるグルナッシュ、軽やかできめ細かいエレガントなサンソー、スパイシーで滑らかな舌触りのシラー。それぞれ単独でも十分美味しいですが、アサンブラージュすることで深みや複雑さも感じられる絶妙なハーモニーを奏でます。
CÔTES DU RHÔNE BLANC [CHÂTEAU DE FONSALETTE]
コート デュ ローヌ ブラン [シャトー ド フォンサレット]
グルナッシュ ブラン種87%、マルサンヌ種8%、クレレット種5%。果実味豊かで綺麗な酸がありグルナッシュ ブランの繊細さが良く出ています。天気の良かった年はパワフルでリッチ、涼しかった年はフレッシュで繊細な味わいとヴィンテージの影響が出やすいワインです。
CÔTES DU RHÔNE ROUGE LA PIALADE
コート デュ ローヌ ルージュ ラ ピアラード
グルナッシュ種90%、サンソー種5%、シラー種5%。通常、フォンサレットの若木とアサンブラージュで使わなかったもので造られます。イチジクや胡椒のような香りで旨味、スパイシーな酸味が素晴らしく力強さはありませんがとても滑らかで染み込むような旨味が楽しめます。
Qualité
生産者の想いに応える徹底した品質管理
定温コントロールされたコンテナーでの海上輸送、定温ワイン専用倉庫での検品、保管等、徹底した品質管理を行なっています。
生産者の蔵で飲むワインは、銘柄やヴィンテージを問わずとても新鮮な味わいです。銘柄や生産者も大切ですが、ワインの鮮度を左右する取扱いも重要です。