過去のヴィンテージについて

フィネス藤田大輔によるブルゴーニュ地方のヴィンテージについて独自のレポートをお届けします。

2018

2018年は年明けからとても寒い日が続きましたが、4月中旬を過ぎると一気に暖かくなって夏日が続きました。5月末から6月頭に掛けて雨が多く降った影響でベト病が発生し、一部の畑では雹害もありましたが、6月以降は天候が回復して気温も上がり畑はとても乾燥したので、8月末には収穫を迎えることができました。2018年のワインは滑らかなテクスチャーときめ細やかさがあってテロワールが良く表現されています。若いうちから飲むこともできますが熟成できるポテンシャルも併せ持つ悩ましいヴィンテージ。近年では2015年と比較されますが、2015年ほど葡萄が成熟して甘くなったわけではないので、2018年のほうがバランスは取れています。

2017

2017年はコート ド ボーヌで2016年と同じ時期に霜が降りましたが、村中で藁を燃やして煙幕を焚くことで霜の降りた葡萄の芽に日光が射すのを阻止することが出来たので大きな被害は出ませんでした。春から暑くて早熟になり過ぎる心配がありましたが、夏は暑くても雨が適宜に降ってくれたので、近年では安定したヴィンテージと言えます。収穫量も十分でチャーミングな果実味と適度な酸味のある、早くから飲みやすいヴィンテージになっています。

2016

2016年は自然の影響を強く受けた年で4月は霜の発生で各地に被害が出て、5月には畑に水たまりができるほど雨が頻繁に降ってベト病が発生しました。幸い夏から収穫前に掛けては天気も回復して乾燥してくれたので、収穫できた葡萄は素晴らしい状態だったのですが、収穫量は例年よりもかなり少なく、アペラシオンによってはワインが造れなかったほどでした。果皮が良く熟したので色調が濃く、果肉をかじったようなフレッシュな果実味と酸味、緻密で凝縮した味わいになっています。

2015

2015年は非常に暑く乾燥した年で2003年ほどではありませんが雨が降らなかった年でした。収穫は9月初旬頃で水不足で葡萄も小粒で凝縮しましたがその分ジュースも少なくなってしまい、結果的に収穫量も2013年並みに少なくなってしまいました。葡萄の状態だけでみると2005年に匹敵するほどの糖度や酸の数値が出ているので非常に期待できるヴィンテージとなっています。

2014

2014年はコート ド ボーヌは雹の被害があり収穫量は少なくなっているものの、コート ド ニュイは腐敗やスズキバエというヴィネガー臭を発生させる虫の被害が所々であったのみで比較的安定した天候で収穫は9月10日頃から行われました。収穫量も久々に平均並みかドメーヌによってはそれ以上となっており、糖度や酸も突出しておらず安定して飲みやすいヴィンテージになるとのことです。

2013

2012年と同じように春先から雨が多く、寒い日が続きました。その影響から開花期は6月末と遅く、7月に入ってようやく気温が上がってきましたが、7月23日16時頃、雹を伴った嵐が発生してコルトン~ヴォルネーの区間で大きな被害が出てしまい、昨年に続いて大幅な収穫ダウンとなりました。収穫は9月末から10月頭にかけてと近年稀に見る遅い収穫でしたが、その分葡萄は良く熟したのでクオリティは期待できるヴィンテージです。

2012

春先からの寒さが開花期まで続いてしまい、結実不良や雹、病気などの被害が多く出てしまいました。そのため収穫量はコート ド ニュイで30%ダウン、雹の被害が特にひどかったコート ド ボーヌに至っては50~70%ダウンというドメーヌもありました。こんなにひどい収穫量ダウンは初めてとどの生産者も口を揃えて言うほどですが、葡萄の成熟具合は良好のようでワインのクオリティは問題ないとのことです。収穫は9月20日頃から行われました。

2011

春からとても暖かく雨も降らなかったので酷暑だった2003年を彷彿させるような気候が続きましたが、7月に入ると天気は徐々に下り坂になり、7月中旬からはゲリラ豪雨のように局地的に短時間、雨が降る日々が続きました。8月に入ると天気は回復し、房が小ぶりで粒も小さい、旨味が凝縮した葡萄が収穫出来ました。とてもフルーティで凝縮感はありませんが非常に飲みやすいヴィンテージ。収穫は9月3日頃から始まり、収穫量は例年の10~20%ダウンとなっています。

2010

4月半ばに暖かい時期もありましたが春はかなり寒く、その影響で葡萄の成長は少し遅れました。夏の天候はそこそこ良く、収穫前にも晴天が続いたので葡萄の成熟状態は良くなりました。果実味より酸味が強く、繊細で骨太ではありませんが余韻に強さがあり、ピノノワールらしさが出ているヴィンテージとなっています。収穫は9月20日頃から始まり、収穫量は例年の20~30%ダウンといったところです。

2009

春先から良好な天気が続いて葡萄の成長はかなりの早熟傾向にありました。しかし、6月下旬になると天候はやや下り坂になり、記録的な集中豪雨に見舞われました村もありましたが、乾燥し切っていた畑にはむしろ恵みの雨となりました。7月半ば過ぎになると天候は回復し、葡萄の成熟する夏場は晴天に恵まれ、とても乾燥したので腐敗は全くと言っていいほど見られず、完璧と言えるヴィンテージとなりました。収穫は9月10日頃から始まり、収穫量は例年並みとなっています。

2008

夏が天候不順で雨が多く、葡萄が水分過多になってしまいましたが、収穫直前の9月13~14日に北風が吹いて乾燥したおかげで引き締まった良い状態の葡萄になりました。収穫は9月27日頃に始まり、収穫量は15~30%ダウン。湿度が高かったので腐敗や病気もありましたが期待以上の出来。緻密で輪郭がはっきりしており、華やかさはありませんが素朴で地味に美味しいヴィンテージとなっています。

2007

2007年は春から天気が良くてとても暖かかったのですが、夏に入ると雲の多い日が続いて気温はあまり上がりませんでした。2009年と似たような天候でしたが、決定的に違うのは葡萄の成熟する夏場の日照時間が少なかったこと。病気などはなかったので健康状態は良好でしたが、やや糖分が少ない酸味の強い葡萄となりました。収穫は9月3日頃から始まり、収量は例年の10~20%ダウン。1980年代の酸の多いキャラクターに近く、クラシックなヴィンテージになっています。

Qualité

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定温コントロールされたコンテナーでの海上輸送、定温ワイン専用倉庫での検品、保管等、徹底した品質管理を行なっています。

生産者の蔵で飲むワインは、銘柄やヴィンテージを問わずとても新鮮な味わいです。銘柄や生産者も大切ですが、ワインの鮮度を左右する取扱いも重要です。

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