ジャン ルイ トラペ氏の妻であるアンドレ トラペ女史がアルザスのワイン生産者の娘だった為、2002年からアルザスでのワイン生産も引き継いでおり、現在約10haの畑を所有しています。ブルゴーニュと同じく、こちらもビオディナミを採用しており、手摘みで収穫、選別して空圧式圧搾機でプレスした後、果汁を冷やして不純物を沈殿させて取り除き、タンクに移してアルコール醗酵を行います。その後、アルザス地方独特の楕円形の樽もしくは卵型のコンクリートタンクで10~12ヵ月熟成させます。
Wine List
- ●赤
- ●白
- ●ロゼ
- ●オレンジ
- ●その他
CHAPELLE 1441 (AC ALSACE)
シャペル 1441
1970年に特級区画「Froehn(フロン)」 に植えられたピノ ノワール種から造られている赤ワイン。ブルゴーニュ同様に手摘み収穫後に2段階での選別、80%除梗した後にステンレスタンクで17日間アルコール醗酵。熟成は半分をブルゴーニュ型の樽で、もう半分はコンクリート製の卵型タンクで行い、瓶詰前にアサンブラージュしています。色調は淡く軽やかな果実味とミネラル旨味、ジュヴレ シャンベルタンのような深みはありませんが、気楽に飲めるような味わいのワインです。畑は特級区画ですが、ピノ ノワールの場合は特級と名乗れません。
RIESLING SCHOENENBOURG (AC ALSACE GRAND CRU)
リースリング シュナンブール (アルザス グラン クリュ)
リースリング種100%。畑は南向きの深い粘土質土壌。急勾配でトラクターが入れないので、耕作は馬または手作業で行っています。下記シュロスべルグより気候が寒いので成熟が遅く、収穫も遅摘み。畑の石がほとんど無いのでとてもリッチな葡萄が出来ます。甘味、オイリーさがシュロスべルグよりも多く、糖度が高いですが、酸もしっかり残っていて上品な甘味が豊かに広がります。また、ブルゴーニュに例えるとシャンベルタンのように熟成に向いています。
RIESLING SCHLOSSBERG (AC ALSACE GRAND CRU)
リースリング シュロスベルグ (アルザス グラン クリュ)
リースリング種100%。畑は花崗岩と砂質、クォーツ土壌で南向きの日当たりが良い場所に位置します。丘の中腹の斜面で水はけが良く、大雨で土が流れないように草や花が植えてあります。こちらも急勾配なので人力または馬で耕作します。上記シュナンブールよりもフレッシュでミネラル豊かなストレートな味わいです。
RIESLING BEBLENHEIM (AC ALSACE)
リースリング ベブレンハイム (アルザス)
リースリング種100%。特級ゾンネングランツの下のベブレンハイムに畑があり、面積は約1.5ha。土壌は粘土が少なく、堆積岩が砂に変わった砂質土壌で熱をよく吸収するため葡萄が成熟しやすく、僅か2キロしか離れていないシュナンブールの区画より8~10日も早い収穫です。品種特有の素晴らしい酸味、新鮮な果実味とのバランスが良く甘さ控えめです。
RIESLING MACÉRÉ, AMBRE JAUNE (AC ALSACE)
リースリング マセレ, アンブル ジョーヌ (アルザス)
特級区画「Schlossberg(シュロスベルグ)」のリースリングの若木から収穫した葡萄をすぐに圧搾せず、赤ワインの醸造のように果皮ごとステンレスタンクでアルコール醗酵を行います。約3週間の醗酵期間中に液循環と櫂入れを柔らかく行うことでワインに深みを与えています。その後は450ℓの樽で熟成させています。リースリング特有の軽いぺトロール香や紅茶のような香り、きれいな酸味とほろ苦い旨味、果実味はしっかりしていますが甘さは控えめのドライな味わいに仕上がっています。
GEWURZTRAMINER SONNENGLANZ(AC ALSACE GRAND CRU)
ゲヴェルツトラミネール ゾンネングランツ (アルザス グラン クリュ)
ゲヴェルツトラミネール種100%。ストラスブルグの南にあるコルマールの町の近くにゾンネングランツの区画があります。この区画の標高は約250メートルで粘土石灰質土壌が主です。品種特有のミネラルが素晴らしく、肉厚かつオイリーで甘みの強いワインですが、酸味もしっかりあるので飲み飽きしません。「SONNENGLANZ(ゾンネングランツ)」とは太陽の輝きという意味です。
GEWURZTRAMINER SPOREN (AC ALSACE GRAND CRU)
ゲヴェルツトラミネール スポーレン (アルザス グラン クリュ)
ゲヴェルツトラミネール種100%。ストラスブルグの南に位置するコルマールの町から北へ10kmほど行ったところにある特級区画「SPOREN(スポーレン)」。泥灰粘土質の土が深い畑なので根が地中深くまで伸びて様々な要素を吸収し、早熟な区画なので糖度が上がりやすく、エキゾチックでフローラルなアロマが豊かな甘味の強いエネルギッシュなワインです。
GEWURZTRAMINER BEBLENHEIM (AC ALSACE)
ゲヴェルツトラミネール ベブレンハイム (アルザス)
ゲヴェルツトラミネール種100%。葡萄の木は「リースリング ベブレンハイム」と共に1956年に植樹され、樹齢が約60年です。畑は特級ゾンネングランツのすぐ下に位置し、広さは約1.2ha。深い粘土質土壌でスパイシーなワインになりやすい特徴があります。キンモクセイやライチの香りで果実味と酸のバランスが良く、ミネラルが豊富でオイリーでありながらもスッキリした味わいです。フォワグラなどの濃厚な味の料理やリンゴを使ったデザートに良く合います。
GEWURZTRAMINER MACÉRÉ, AMBRE ORANGE (AC ALSACE)
ゲヴェルツトラミネール マセレ, アンブル オランジュ (アルザス)
ゲヴェルツトラミネール種の葡萄を赤ワインと同じように果皮浸漬をさせながら醸造したキュヴェ。卵型のコンクリートタンクで櫂入れはせず液循環のみで時間をかけて醸造しています。「AMBRE(アンブル)」とは琥珀という意味で色調はまさに琥珀色、ライチやピーチティーのような香り、ほのかな甘旨味と紅茶のようなほろ苦味、繊細でスッキリとした味わいに仕上がっています。
PINOT GRIS SONNENGLANZ (AC ALSACE GRAND CRU)
ピノグリ ゾンネングランツ (アルザス グラン クリュ)
トカイ ピノ グリ種100%。ストラスブルグの南のコルマールの町の近くにゾンネングランツの区画があります。この区画の標高は約250メートルで粘土石灰質が主でムール貝の化石が多くみられる畑です。果実味たっぷりで厚みがあり、とてもオイリーでリッチな味わいです。甘いワインになりやすい葡萄品種なので、葡萄をあまり成熟させずにフレッシュな味わいになるように心掛けています。若いうちは品種特有のほろ苦さと固さも見られます。
PINOTS MACÉRÉ, AMBRE ROUGE (AC ALSACE)
ピノ マセレ アンブル ルージュ (アルザス)
除梗したピノ ノワール種をピノ グリ種に混ぜて赤ワインと同じように果皮浸漬をさせながら醸造したキュヴェ。比率は約15%がピノ ノワール種になっています。基本的にはAOCアルザスの葡萄が使われていますが、ピノ グリ種は特級ゾンネングランツの葡萄も少し使っています。卵型のコンクリートタンクで櫂入れはせず液循環のみで時間をかけて醸造しています。「AMBRE(アンブル)」とは琥珀という意味で色調はまさに赤い琥珀色。赤い果実のコンフィや牡丹、スミレなどのフローラルな香り、口当たりは柔らかく酸味もあるので味わいのバランスは取れています。
MUSCAT MACÉRÉ, AMBRE BLANC (AC ALSACE)
ミュスカ マセレ, アンブル ブラン (アルザス)
特級区画「Shoenenbourg(シュナンブール)」に植えられているミュスカ種の葡萄を赤ワインと同じように果皮浸漬をさせながら醸造したキュヴェで今回入荷した2021年ヴィンテージが初リリース。ミュスカ種はメソポタミア文明から存在していた古代品種で病気に弱く、醸造でも揮発酸が出やすいとても繊細で取り扱いの難しい品種。卵型のコンクリートタンクで櫂入れはせず液循環のみで時間をかけて醸造しています。ミュスカ特有のフローラルな香り、ハツラツとした酸味とミネラル由来の塩味、果皮の渋味も感じられるスッキリとしながらも玄人好みの味わいになります。
A MINIMA BLANC (AC ALSACE)
ア ミニマ ブラン
ブルゴーニュのア ミニマ同様、醸造段階でSO2を使用していないキュヴェ。以前はネゴス売りしていた葡萄で2012年ヴィンテージから造り始めたワインになります。シルヴァネール、リースリング、ゲヴェルツトラミネール、ピノ ブラン、ピノ グリ、ミュスカ、シャスラ、合計7品種をフレッシュさを残すためにステンレスタンクで醸造しています。青りんごや洋梨、フレッシュなマンゴーの香り、瑞々しくフレッシュな果実味、甘さ控えめで爽やかな酸味とのバランスも素晴らしい、軽やかでとても飲みやすい味わいです。
Qualité
生産者の想いに応える徹底した品質管理
定温コントロールされたコンテナーでの海上輸送、定温ワイン専用倉庫での検品、保管等、徹底した品質管理を行なっています。
生産者の蔵で飲むワインは、銘柄やヴィンテージを問わずとても新鮮な味わいです。銘柄や生産者も大切ですが、ワインの鮮度を左右する取扱いも重要です。